院長挨拶
高齢者医療ならびに脳神経内科診療の充実に向けて
なごみの里病院は、2002年10月に伏見区日野に開設いたしました。開設当初より、「高齢社会を支える医療・介護の実践を使命とし、全ての患者様が心の花を枯らす事無く、生き生きと過ごして頂くことが出来る療養環境を提供する」という新生十全会グループの基本理念に基づき、高齢者医療に特化した病院として、地域に密着した医療・看護・介護を提供してまいりました。その方針を今後も継承するとともに、高齢者にとどまらず、長期にわたって療養を必要とする幅広い年齢層の患者様にも門戸を開いていきます。
私は昭和58年に京都大学医学部を卒業後、同大学神経内科学教室において神経疾患の診療・研究に携わり、その後、米国カリフォルニア大学サンディエゴ校神経科学部門においてアルツハイマー病およびレビー小体型認知症の研究を行いました。その専門性を生かして、脳神経疾患の患者様を広く受け入れて行きます。その範囲は、パーキンソン病やその関連疾患、脊髄小脳変性症や多系統萎縮症などの神経難病、さらに脳卒中や頭部外傷後遺症等の広範囲にわたります。特に当院が長年培った療養型医療施設としての経験を生かし、慢性期あるいは進行期の患者様の療養の場として地域医療に貢献できれば幸いです。
新生十全会なごみの里病院
院長 田中 静吾